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二代目〇〇さま

先週末、無農薬米の2回目の草取り(ほとんどが稗)をしてきました。この(食べれない)稗を取り除く作業は、とても大変。

 

「うんとこしょどっこいしょ」と言わんばかりに、力を合わせ、しっかりと根を張る稗に立ち向かう子供たち。

その逞しさ、懸命さ、真っ直ぐさに尊さを抱く。

まるで「大きなカブ」のひとこま(笑)
まるで「大きなカブ」のひとこま(笑)

地味だし大変だしなこの作業。がしかし、この手間と大変さがあってこその無農薬米!この工程を身をもって体験してるかどうか。この差はとても大きい。

稲刈りして、乾かして、みんなで新米を食べる時の"喜びとありがたみと美味しさ"が、より一層なものになること。間違いなしである。

特別栽培米『極』
特別栽培米『極』

あちこちで稲刈りの始まった池田町。

赤とんぼも飛び回り、もう季節はすっかり秋である。

 

私たちがお米作りをさせてもらっている田んぼは、9月末~10月初旬頃に稲刈りとのこと。

今年のお米の出来はどんなか。ふふふ。楽しみ^^

自然と共にある暮らしから、学ぶこと、吸収することは多い。

そして、生まれてからずっと目の前にあるそれらが当たり前の中で育ってきた子供たちは、都市部育ちの私には持ち得ていない感覚を持ち、日々の小さいけど多くの経験を積み重ねながら育っていっている。

春の田んぼ。3人そろって手植えに挑む。
春の田んぼ。3人そろって手植えに挑む。

年長さんの2号は、この春から「森のようちえん」に通い始めた。

月に一度、習い事的な感じで。

 

普段通っているこども園とは、全然違った環境。

パッと目についたもの、ハッと思いついたこと、急にやりたくなったこと。それらを時間を気にすることなく、とことん突き詰めていく。とことん突き詰めていける。そんな環境。

ある日は、虫取りスイッチが入って、大量にバッタを捕まえていたり。またある日は、ひたすら工作に没頭していたり。「自分のやりたい」を存分に発揮し、エネルギーを惜しげもなく費やす時間を過ごす。

 

毎度のお迎え時に見せる表情が、逞しく、自信に満ち、そしてやり切った感で溢れていて、ああ良い時間を過ごしたんだな~と伝わってくる。

 

特に虫取りに関しては、私も夫も苦手な分野であり、一緒に心から楽しんであげられない・・・

なので、ここで受け止めてもらえるのは大きいのだろう。


きっとこれまで、心の中で密かに不発感を抱きながら過ごしてきたんじゃないかな。。

しかし、ここ最近では、もう私たちを気にすることなく、虫好き街道を突っ走っている(笑)

夢中で工作中。毎度、大作を持ち帰ってくる。
夢中で工作中。毎度、大作を持ち帰ってくる。

今、我が家には3匹のカブトムシがいる。

そのお世話係はもちろん2号^^

 

このカブトムシ、去年の夏前に「こん中いっぱい幼虫いるよ~。全部あげる」と(こちらの欲しいの有無関係なく笑)大きな箱ごといただいたもの。それらの二世である。

私も夫も幼少期~これまでに至るまで、まともに虫など飼ってきたことはなく、飼う日がやってくるとも思ってなかった。

 

それがまさか「ほしい!飼いたい!」と言われ・・・

驚きと戸惑いと仕方なさを抱きながら、虫嫌いの夫も頑張り始める(笑)ホームセンターでカブトムシ用のものを買ってきたり、ネットで飼い方を調べたり。

そうこうしてるうち、去年はどんどん幼虫が羽化し、10匹以上が誕生。カブトムシパラダイス!が、さすがに全ては飼いきれないと思い、たくさんお譲りした(笑)

お世話中の2号。楽しそうにしてるので3号も近寄ってくる。
お世話中の2号。楽しそうにしてるので3号も近寄ってくる。

いけだのそらには、虫好きの男の子や親子さんが結構いる。

その中で、ある日カブトムシの卵を飼っている虫かごの中から探し、回収している姿を目撃!

 

そこで得たものを実践!と帰宅して早速、卵探しした一年前。

たくさんあった。さすがに全部は・・・と渋った夫(笑)しかし、数こそ減らしたが、ちゃんと取って置いてくれ、別の虫かごの土の中に保管してくれた。触るのすらイヤで、割り箸でカブトムシを掴んでいた人はいずこ?まるで別人のよう^^

子供の為なら、親はがんばれちゃうのですよね~。

これは今年の様子。土の中から卵を探してる。
これは今年の様子。土の中から卵を探してる。

そして、春。半分忘れかけてた虫かごを発見!

中を見てみると立派な幼虫が。まじかーーー。二世目へとバトンタッチですか。うひゃーーー。

いやはやまさかの出来事である。私の人生とは無縁と思っていたことが、容易く行われた。

 

あんな小さい卵から、こんな大きな幼虫。

そして、この柔らかそうな幼虫が、あんな固そうな成虫へと姿を変えていく・・・

(決して素手では触れないので、見た感じの様子から)

 

ここまで来ると、もはやその過程に対する神秘に、純粋に関心が湧いてきた。

「ねえ、どんな過程を経てあんな柔らかいものが、あんな固そうなものになっていくの?」夫に聞いてみる(笑)

すると、なにかを察したのか次の日、変身中のカブトムシさまは、その全貌を明かしてくれた(大げさ)

幼虫と成虫の間のカブトムシ!全貌を明かしてくれてありがとう
幼虫と成虫の間のカブトムシ!全貌を明かしてくれてありがとう

普通は土の中だと思うが、なぜか土中から出てきてその姿を見せてくれた。しかもすごいいいタイミングに。

「活きた学習」を二代目カブトムシさまが、虫嫌いの私たち夫婦に提供してくれたのかもしれない。

大事な時期にどうもありがとう。と心から。

 

4匹ほどいた幼虫だったけど、途中で死んでしまったのもいて、最終的に成虫になったのは2匹。

嬉しさはありつつ、去年の数に比べれは大幅ダウンな今年。

 

物足りなさを感じた2号は『こども園からもらってくる』と言い出した。

ちょうどよく(?)こども園で貰い手を募っていて。

 

言い出した次の日、しっかりと片手に小さな虫かごを握って登園した2号は、1匹連れて帰ってきた。そして、

『また明日もう1匹・・・』と言い出した。けれど、さすがにそれは止めた夫(笑)

素手で掴めちゃう。もうそれだけで母超え。
素手で掴めちゃう。もうそれだけで母超え。

お互いの折り合いをつけて、3匹のカブトムシ。

2号は毎日欠かすことなく、私をあてにすることなんて全くなく(笑)しっかりお世話をしている。

 

ゼリーをあげて、空になったゴミを回収して。話しかけて。

『こっちの子はあまり食べないんだよねえ。ほら、残してるでしょ』と私に個々の様子も教えてくれている^^

 

触ることすらできない私には、すごい!しかない。そして、本当に好きなんだな~と。

この好きを引き出してくれたのは、「森のようちえん」で過ごした時間のお陰と感じている。

私ではここまで引き出してあげれなかったなと。

 

気持ちはあっても、親にも得手不得手があって、全てを上手に引き出してあげることが出来なかったりする。

そういった部分を担ってもらえる(居)場所や環境があること、とってもとってもありがたい。

これから卒園までの短い期間だけども、ぜひ!お願いします。なのです。

そんな「森のようちえんいけだのそら」の講演が、今週末にあるのです!

自然が育む子どもの姿 をみんなで考えてみませんか?^^

 

9月9日(土)10:00~12:00 wacca cafeにて

私はスタッフとして当日おります^^

ぜひお待ちしてますよ~!

最後に。この間、土の交換の時に卵を探してみたら・・・

10個弱くらいあった。今回は見付けたのを全て保管しました。

 

来年には三代目さまにお会いできることでしょう^^

次回は一体何匹になるのか。お楽しみに。

 

暮らし目線での内容が多くなってしまってるけれども・・・

秋の行楽シーズンに向けて、観光目線のものも増やしていきたいな~。池田の美味しいもの紹介とかも^^

 

以上、りさぽでした☆

りさぽ

(本名 笠原理紗)

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2015年に神奈川県から福井県池田町へ移住。

大学時代に国際協力を学び、環境保全や有機農業に関心を持つ。在学中にスイスへ渡航し、農業研修生として1年過ごす。研修先の有機酪農家が営む循環利用型の地球と共生する暮らしに理想を抱き、食べ物を作ることの大切さと楽しさに気づく。

 

現在は、楽しくのびのび田舎暮らし◎

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多様な生き方・働き方を模索&開拓中。

フリーランスなパートタイマー

をしながら様々な活動に参加。

 

●福井に住む県外女子チームZUK 代表

●いけだのそら 運営メンバー

●ふくい移住サポーター

●エキセントリックカレッジふくい一期生

●農遊コンシェルジュ/地域プランナー

 

☆元BMXレーサー

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福井暮らしは本当にたのしい!

理想の見える化がんばるぞ^^