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すぐそこにあるもの

春の始まりに土からポツポツと顔を出してた丸型のフキノトウ。

上着のいらない季節には、長い茎と大きな葉をつけてフキへと姿を変える。

季節と共に変化してゆく植物たち。

その変化に寄り添った生活が心地よい。りさぽです。

かずら橋近くのフキ
かずら橋近くのフキ

GWおわっちゃいましたね〜。みなさんはどんな風に過ごされたでしょうか?


私は4月中、なにかと関東帰省の疲れを感じてしまっていたもので・・・

『今年のGWはどこにも行かないからね!!』と子供たちに宣言(笑)


5日間をずっと池田町で過ごしました^^

庭で捕まえた虫を図鑑で探す1号2号
庭で捕まえた虫を図鑑で探す1号2号

どこにも行かない。そうは言ったけれど、それは決して「なにもやらない」わけではなくて。

 

やりたいこと、やるべきこと、やれることはいくらでもある^^

だってここは池田町だもの。

まず、一番に決めていたのは・・・畑作業。

周りのおばちゃんらはせっせせっせと準備を始め、どんどん畑スペースが畑へと変わってゆく。

全然その流れに乗れない私は、畑をただの雑草の生い茂るスペースとしてしまっていたわけで。。

 

早く脱却せねば!と思ってあせあせしていた。(先月中ずっと)

そんな理由からGWの必須リストとして、子供たちと夫(田植え準備で忙しい)を巻き込んで、畑にまつわるあれこれを実施。

トラクターにのる夫とトラクターが怖くて離れて応援する3号
トラクターにのる夫とトラクターが怖くて離れて応援する3号

畑に関して、色んな理想がありながら、現実の厳しさに直面して。睨めっこして、受け入れて。ちょっとだけ理想に近付いて。そんな具合でボチボチやっていってて。

 

そうして今回、また一歩少しの前進をしたのです◎

登園前にトマトに水やりしてくれてる2号
登園前にトマトに水やりしてくれてる2号

スイスに農業留学に行った際、研修先だった有機酪農家が、徹底的にこだわった妥協なき理想的な循環型の有機農業をしていたので・・・

そこを最終目標としていると、そりゃあゴールは遠いはずで。

ましてや他に仕事しながら合間時間(片手間に近い)でやっているんだから、夢見心地もいいところであって。

スイス研修先農場。放牧されてるウシたち
スイス研修先農場。放牧されてるウシたち

それは分かっていながらも、頭は理想でいっぱい。夢や理想を追っている時間やその過程すらも楽しい。

なんでもポジティブに(都合よく)考えられる私は、幸せな奴だよなあ~~~。と、我ながらに思ったりする。

 

って・・・なんの話してんだか(笑)

畑に話を戻して、今回やれたのは「米ぬか撒き」と耕運。

 

身近にあるもので畑の土を豊かにできないかな~?

有機肥料もいいけど、高い。。生ゴミの活用。コンポスト作り。微生物のチカラを借りる。落ち葉で腐葉土作り。

やっていきたいことはたくさんある。使える自然のものも近くにたくさんある。

 

そんな中、どこからどんな風にやろうか~?とずっと考えていて。

とりあえず米ぬかからやってみることに^^

子供たちなら絶対に楽しんでやってくれるだろうと、わんぱく団にお願いをした。

米袋いっぱいに入ってる米ぬかを畑に撒いてもらう。

 

想像通りに小競り合いをしながら(苦笑)わいわいと米ぬかを撒いてくれるわんぱく団。その調子で頼むよ〜!

・・・と思っていたら、なにやら始める1号。

「見て~!プリンできたよぉ♪♪」

 

私の撒いていた堆肥をいつの間にか拝借し、それをカラメルに見立てて、プリンを作り上げていた(笑)

せっせと作業して終わらせようとしか考えてない私には、この発想は出てこない。なるほどね。


なんでも遊びに変えて楽しんで取り組む子供たち。その姿勢から、なにか大切なものを得れたような気がした◎

 

全てを撒き終えたら夫の出番。耕運機で畑を耕してもらう。

固まった土を柔らかくほぐしながら、米ぬかと堆肥とを土に混ぜ込んでもらう。これで作物を植える準備が完了!!!

耕運機をお願いしている間に、私はお昼ご飯の準備。

耕す前に摘み取っていたスギナとヨモギとカキドオシ。一見ただの雑草だし、知らなければ本当にただの雑草。


だけれど、スギナとヨモギは天ぷらに。カキドオシはお茶にしていただける。

 

買い出しに行かなくても、すぐそこにあるもので、まかなえてしまう。これでこの日の我が家の昼食はOK!!!

左からヨモギ、スギナ、カキドオシ
左からヨモギ、スギナ、カキドオシ

私のリクエストである畑作業が終われば、次はわんぱく団のリクエスト。

 

1号は「ケーキを作りたい」

2号は「おからのケーキを作りたい」

 

それぞれと1つずつ、それぞれがお望みのケーキ作りを一緒に。楽しく作って、それが休みの間のおやつになるんだから、それはそれは最高だ^^

お料理好きな2号。こなれ感が出てきた
お料理好きな2号。こなれ感が出てきた

あとは、「お店屋さんやる」とのことで、その準備と出店を。

こちらはいけだのそらのみんなと一緒に^^

 

当初はこってコテ前のマルシェで出店予定だったけれど、雨予報により、わくラボ内でさせていただくことに。我が家はくじ引き屋さんをした。


事前の準備に、当日の接客に、お店の外に出ての呼び込み(ヒッチハイク風)に。どれも一生懸命に取り組んでいた。

そんなこんなしてるうちに、あっという間に最終日になり・・・

最後の締めくくりは、久しぶりの所へ行って来た〜!

池田町の蔵カフェ長尾と珈琲さん^^

 

とっても美味しいコーヒーが飲める場所なのだけど、まだその美味しさが分からない子供たちは「あのココアが美味しいお店だよね」という(笑)


この日は抹茶ラテとピザトーストをお願いして、何度も「美味しいねえ」と言いながら堪能。


がんばって特別なことをしようと思わずとも、すぐそこにあるもので、充分満たされるものがある。そんな暮らしと日常がこの町にはあって、ゆるやかに日々は過ぎ、積み重なっていく。


そういったものを普段での生活以上に堪能できた今年のGWは、疲労感なく充足感でいっぱいのものとなったのでした^^

 

目の前にあるこの町の当たり前を当たり前と思わず、感謝してその豊かさを噛みしめて、今日もここで深く呼吸をしよう。

りさぽ

(本名 笠原理紗)

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2015年から福井県池田町へ移住。

大学時代に国際協力を学び、環境保全や有機農業に関心を持つ。在学中にスイスへ渡航し、農業研修生として1年過ごす。研修先の有機酪農家が営む循環利用型の地球と共生する暮らしに理想を抱き、食べ物を作ることの大切さと楽しさに気づく。

 

現在は、楽しくのびのび田舎暮らし◎

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多様な生き方・働き方を模索&開拓中。

フリーランスなパートタイマー

をしながら様々な活動に参加。

 

●福井に住む県外女子チームZUK 代表

●いけだのそら 運営メンバー

●ふくい移住サポーター

●エキセントリックカレッジふくい一期生

●農遊コンシェルジュ/地域プランナー

 

☆元BMXレーサー

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福井暮らしは本当にたのしい!

理想の見える化がんばるぞ^^