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余白をつくりだす

美しい雪景色がまだまだ楽しめる池田町ですが、なんだか春の気配を感じる。りさぽです。

 

寒いしまだまだ冬なのだけど、なんだろう?この感じ?!

空気感というか空の感じというのか・・・上手く言えないけど、感じる。

 

都会にいた時は『2月はまだまだ冬』と感じて過ごしていた。雪とはほぼ無縁な都会で。

なのに、雪のわんさか降るこの田舎町で、2月に入ると『春の足音』を感じる。実に不思議なこと。

 

自分の感覚(五感)が研ぎ澄まされているのだろうか。

季節のちょっとした変化にも気づき、敏感に反応する。

 

大自然の中で生活し、もはや生活の一部と化してる自然。その存在が、目に見えない物(感性)に与えるもの(影響)は、実はとても大きいのかもしれない。

本来人間が備えていた感覚が、目を覚ました・・・そんな風に言ったらオーバー?(笑)

     

2月の池田町(阿部伸治撮影)
2月の池田町(阿部伸治撮影)

そういえば、2月4日は立春だったらしい。

立春とは、春の始まり、1年の始まりとされる日とのこと。

そうか・・・やはり春は始まっているんだ^^

 

もしこの地に暮らしたことで、豊かな感受性が少しでも備わったのなら、それは素直に喜ばしい^^

どんどん研ぎ澄ませていきたい(笑)

寒い中でも春の息吹が・・・(阿部伸治撮影)
寒い中でも春の息吹が・・・(阿部伸治撮影)

そろそろフキノトウも顔を出し始めるかなー?!天ぷらにして食べたいなーーー。

なんて思う一方で、冬にしかできないことも謳歌せねば^^と欲張りモードに入るわけで。

 

そんな中での「いけだのそら」の日。

この日は久しぶりの\まったりデー/


まったりデーとは、特にやること(イベント)を決めずに、それぞれが「やりたい・やってみたい」と思ったことを試したり、自分のペースでやってみる日。

「なにが起こるかな~?」をみんなで楽しむ・・・言うなれば"余白をつく出す"日なのだ。

余白いっぱいの雪のフィールド
余白いっぱいの雪のフィールド

目的(ゴール)を決めないこの日は、とても心がゆるむ。

別に何も起こらなくてもいい。何かが起こってもいい。

そのままを受け入れて楽しむ。

軽いノリで大人も子供も「これやってみようかな~」を試してみる。

そこに「絶対」はない。

なにやらみんなで遊びを生み出している
なにやらみんなで遊びを生み出している

この日、私はうっすらと「ラーメンを作って食べたいな」と思っていた。

いつもする焚火で、お湯を沸かして、ラーメンを作る。それをお昼にみんなで食べる。

雪景色の中、外であったかいラーメンを食べる。絶対美味しいに違いない!!

 

そして、それを実行すべく朝ドラッグストアでインスタントラーメンを購入。その足でいけだのそらへ。

 

雪の中にタープテントを立てて、屋根の確保。

ちょっとした塀を雪で作り、まるで秘密基地のよう^^大人もテンションが上がる!

塀に穴を掘って天然の「冷蔵庫」まで作り始めた。これは・・・リアルおままごとでは!?!

 

「ラーメンできたよ~。はい、どうぞ」

「紅茶入ったよ~。熱いから気を付けてね」

 

・・・うん。おままごと。冬の外でするリアルおままごと^^

いと、たのしきかな。

お昼にみんなでラーメン食べて。

それぞれ自由に過ごして、小腹が減ってきたところ・・・

 

「ぜんざい作ってきたんよ」と参加者のおーちゃん。(湯本味噌さん)

「え、ほんとに?!うちお餅持ってきてるよ」と運営のみみさん。

「わあ、じゃあおしるこが食べれるんじゃん」と私。(笑)

 

こうやって、起こるべくして起こる面白いこと。

こういうことは、きっと目的を明確化してたら起こっていない。

(特に事前打ち合わせはなし^^)


この偶発的な面白さが生まれるのは、余白をつくり出したからだと思っている。

 

そんなわけで、結果として、なんだかんだ

毎回"なにかしら"が起こる。

それが・・・いけだのそらの\まったりデー/

 

ゴールを決められると、そこに「向かわなくては」ならない。

別にそれが悪いこととは、決して思わないけれど。

 

目的があった方が明確で、わかりやすいのは確かであるし。

親であれば子に「なにかしら」の体験をさせたいと思うし。

だけど、敢えてその「なにか」を取っ払ってみる。

 

好きな漫画の最新刊でも、映画の続編でも、テーマの新しい施設でも

「なにが待っているのかわからない」という、ワクワクドキドキする感覚。それを「楽しみ」としている人。

きっと多くの人が、そんな感覚を持ち合わせているのではないだろうか。

結末が未知なことへの期待とその価値。

 

・・・ちょっと考えてみて、

それに近いものがこの\まったりデー/にはあるのでは?!

そんな風に思ったりした^^

 


次の週、「『七輪で魚を焼きたい』と子供が言ってます。」そう言って、魚を持参し参加してくださった親子さんが^^


聞いてみると以前、運営メンバー(大人)が何気にやっていたのを見て、ずっと試してみたかったんだそう。

これぞ模範解答だな~☆と。とても嬉しく思った(私的に)

 

こうやってふと生まれた「やりたい」を実行できる場。

そして、そこに手を添えること。

あるようで実はあまりない。すごく貴重で価値のあるものだと私は強く感じている。

今後も運営メンバーとして活動していく上で、大切に大切にしていきたい^^

 余白をつくり出すことの大切さは、私生活においても・・・

これについては、私はとても苦手で。。

今まで全然できてこなかったなーと(汗)

いつでもぎゅうぎゅうパンパンに詰め込み過ぎてしまって。。

 

両手じゃ抱えきれないほどにして、

結局1つ1つをしっかり堪能できなかったり、新しいものや本来必要なものが入ってくる余地をなくしてしまったり・・・

もっと"あけておくこと"が大切だな~と感じ始めたところ。


だけど、感性の面で言えば(心に)余白ができたから、季節の移ろいを感じることができているのかも。

都会にいた頃は、きっとパンパンだっだのだろうなあ。


 そんなことをふと思った春のはじめなのでした。

さて、今回のおまけは・・・こぼされていたラーメン(笑)


やってくれたのは、うちのわんぱく3号であります。これが家での出来事なら、きっと怒っていただろう・・・しかし、

心がゆるんでいたので、ただただ笑えました^^

 

その時に起こったすべてをみんなで楽しむ。とても良き◎

では、また~☆

りさぽ

(本名 笠原理紗)

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2015年から福井県池田町へ移住。

大学時代に国際協力を学び、環境保全や有機農業に関心を持つ。在学中にスイスへ渡航し、農業研修生として1年過ごす。研修先の有機酪農家が営む循環利用型の地球と共生する暮らしに理想を抱き、食べ物を作ることの大切さと楽しさに気づく。

 

現在は、楽しくのびのび田舎暮らし◎

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多様な生き方・働き方を模索&開拓中。

フリーランスなパートタイマー

をしながら様々な活動に参加。

 

●福井に住む県外女子チームZUK 代表

●いけだのそら 運営メンバー

●ふくい移住サポーター

●エキセントリックカレッジふくい一期生

●農遊コンシェルジュ/地域プランナー

 

☆元BMXレーサー

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福井暮らしは本当にたのしい!

理想の見える化がんばるぞ^^