· 

小さな虫と震える私〜虫嫌いが考える池田暮らし〜

 

 

おととい、生まれて初めて蜂に刺されました。まりこです。

 

泣くのを必死に耐えた私は本当に25歳だろうか?と思うけれど

年齢の呪いに縛られない人生を送りたいものです。

 

蜂に限らず、私は虫があまり得意ではないです。

池田に住む以上そんなことも言ってられないので、

気にしないように努めてきましたが

どうやら向き合うタイミングが来た、と思いました。

自分の虫嫌いと。

 

移住前に池田の人に「虫怖がってたらここに住めないよ」と言われた私が

池田に住み始めて5ヶ月ちょい。

「虫嫌いの池田暮らし」なんてものがあるならば、

それはどんなものかということを言葉にしてみようと思い。

 

虫嫌いによる読みものを3つ。良ければゆるゆるとのぞいていってください:)

 

 

1. 黒は夏の色じゃない


移住前、私は虫全般が得意ではなかった。

虫嫌いが移住のボトルネックにならなかったのは

住んでたらどうせ慣れるさと思ったからだ。

 

実際そうなった。

触れる虫は増えたし

なにより、触らないという選択肢を選べない状況が圧倒的に増えたのだ。

 

いもむしがいっぱいついてる葉っぱをもぎらないといけない時。

家の中でひとりでムカデやヤスデと対峙した時。

取りたい道具にカメムシがいっぱいついてる時。

 

必然性があれば、腹は自ずと「くくられる」。

お茶の中のカメムシの写真
いつの間にかポットの中にカメムシがいたことも・・・笑

そんな中、やっぱり...どうしてもダメなものがあった。

蜂である。というか羽音系である。

 

ブーーーーーンというのが、すこぶる苦手なのだ。

中でも、刺してくるという実害がある蜂がほんとにダメなのだ。

 

蜂に刺されるのが嫌すぎて、刺されない対策を練るために

刺されたことがある人が、どうやって刺されたのか聞きまくったことがある。

聞きまくれるほど、池田の人は大体刺されている...

 

ほとんどの場合、蜂に対して攻撃となる行動を取った時だ。

蜂の巣の近くで大きな音を出して剪定していたから。

床下の蜂の巣に気づかず、ドタドタ走り回ったから。

洗濯物や手袋にくっついていて、気づかずに身につけたから。などなど。

 

しかし...しかし...一方的に刺されてしまったぴえんぴえんケースも存在するのだ!!

 

歩いてたら、髪の毛に蜂が侵入してきて頭を刺されたケース。

農作業していたら黒いズボンめがけて急に蜂が襲ってきたケース。

 

なんてこった!!防ぎようがないじゃないか!!と思うものの

両者には、黒色という共通点があることに気づく。

 

 

有名なことだが、蜂は黒色を襲いやすい。

なぜなら蜂は、黒を天敵であるクマの色だと認識しているらしい。

 

 

黒を身につけていると、こちらから攻撃せずとも刺される可能性が高まる。

これを知って以来、私の中で、黒は夏の色ではなくなった。

夏というか厳密には、蜂が活動する期間のことだが。

 

千葉東京にいた頃は、そんなこと全く気にせずにいたが

こっちにきてから黒いTシャツと黒いワンピースが出番を失っている。

移住してからの変化だ。

 

とにかく、蜂の巣には近づかない、攻撃しない、黒をなるべく身につけない。

これらを意識して過ごす。蜂嫌いの日常だ。

冬には、思いっきり黒色を身につけよう。今からそう決めている。

 

 

 

 

 

2. ミツバチが刺す、私半泣きする


人生で初めて蜂に刺された。

 

人は普段から恐れていることが起こると

プチパニックになるということを学んだ。

恐れていることなんてない方が生きやすいだろうな、と心底思う。

 

私みたいに刺されたデータを収集しているどこかの誰かに向けて(笑)

一方的に刺された圧倒的ぴえんぴえん話をします!!供養させてください。

 

今日は、午前中に池田にあるホーリーバジル畑を見学しに行った。

ちょうどそこに、一ヶ月前から設置されたという養蜂箱があったのだ。

 

養蜂箱の写真

その養蜂箱の近くで

私と、友達と、その養蜂箱を管理している養蜂家さんの3人で立ち話をしていた。

もちろんミツバチが飛び交っていて、

時々ミツバチを狙うスズメバチが飛ぶ。

蜂嫌い代表としては、それはそれは恐怖であった。

 

ただ突っ立っていたその時。

頭にぶ〜んと近寄ってきた。怖くてじっとした次の瞬間、

左腕に痛みが走る。

見るとミツバチの針らしきものが浅く刺さっている。

は!?という気持ちと、ついに刺されてしまった!!という恐怖。

養蜂家の方がさっと針を抜いてくれた。

 

じんじんと痛むものの、やはりミツバチなだけあって、ひどい痛みではない...しかし...

何も攻撃していないのに、これほどまでに理不尽な刺され方ってあるだろうか!?!?!?

 

左腕に蜂が当たった感触もなかったため、本当に謎である。

頭に近寄った蜂の針がなぜか取れて、運悪く左腕に落ちてきた、くらいしか考えられない。

 

 

日頃から、私の蜂嫌いの姿を見た人から

「怖がってると近寄ってくるよ」と、よく言われたものだった。

 

 

蜂に刺された部位の写真
突然の写真ごめんなさい!!蜂に刺されたにしては腫れてない方...??

私の恐怖が蜂に伝染したのか...そんなことも考えなくはない。

蜂に対して開放的な身体になる。

これは相当時間のかかりそうな課題である。

 

ちなみに、養蜂家の方はしょっちゅう刺されるそうだ。

刺されるたびに毒が回って(?)元気になるからラッキーと思ってると言っていた。

そんな風に思えたらなぁ〜〜〜〜〜

 

 

池田暮らしに必要なのは

ハチアブスプレーと、刺されるかもという小さな覚悟。だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 助け合い文化の内実


池田町には(地方には、と言えるかも)、助け合い文化がある。

それぞれの困りごとを、地域の人同士で助け合うのだ。おすそ分けが代表例かしら。

 

こっちに来て、わかってきた助け合い文化の内実。

それは、虫も例外ではないということ。

 

ここに住むくらいだから、虫が大丈夫な人ばっかりだろうと、少し前の私は思ってた。

住んでみるとびっくり、そんな風でもなかったのだ。

 

内心めっちゃ叫んでるけど平然を装ってる。

もはや存在を無視するスキルを身につけた。

大体触れるけど、鱗粉がほんとにダメ。

乾いてたら触れるけど、湿ってる系が苦手。

足が多いと触れない。

毛が生えてるやつが触れない。

カエルがほんとにダメ。(虫じゃないけど番外編で笑、そこそこいらっしゃる!)

 

全部全部池田に住んでる人(一部)の声だ。

そう、池田に住んでるからと言って虫が大丈夫!というわけでもなさそうなのだ!

 

ではどうするか?

助け合いなのだ。

 

人の好き嫌いというのは、大変面白いことに

少しずつずれている。

自分のオーケーな範囲とダメな範囲、相手のオーケーな範囲とダメな範囲。

凸凹を埋め合わせるかのように、お互い補い合えばいいのである。(と、私は思うのだ)

 

大きいカエルの写真
虫じゃないけど、池田の人苦手ランキング上位に入ると思う。

 

事実、私と居候先のマミーはそうやって生きている。

居候する運命が決まってたのか?と思うほど見事にずれている。

 

私のダメなものは、マミーの大丈夫なもので

マミーのダメなものは、私の大丈夫なもの。

 

お互いぎゃー!と言って震える姿を見て

「これの何がダメなんだろう・・・?」と思いながら

「わかるよ、わかる・・・」と言いつつ助け合うのだ。

虫の好き嫌いってどう形成されるんだろう??と気になるこの頃だ。

 

 

移住前、虫を怖がっちゃ池田に住めないよ。とよく言われた。

5ヶ月住んだ私が出した答えは

 

虫が怖くても池田には住める!なぜなら互いの苦手と得意で補い合えばいい。

虫嫌いの池田暮らしは、そんな姿をしていると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まりこ

(本名 川上真理子)

................................................................................

大都市で24年間をTO DO(したいこと)ファーストで

生きてきて、大学3年の時に自分の在り方の大切さ

に気づく。

 

ご縁がありたまたま出会った池田町での

素朴で等身大な人や自然に惹き付けられ

大学院卒業後、新卒無職で池田に移住。居候ちう。

................................................................................

現在の活動はこちら👇

 

●池田町見習い人(めざせ何でも屋)

●一般社団法人の立ち上げ手伝い

 

................................................................................

 

好きな食べ物)ちんころいも※池田町限定
現在、畑仕事や古民家改修により筋肉強化中。